イオンラウンジの利用条件が年々厳しくなっている中、「同伴は何人まで可能?」「カード会員でも使えるの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
特に2025年は、株主総会での発表を受けてルールの一部が改善され、同伴者の条件やサービス内容にも変更が加わっています。
本記事では、2025年最新版のイオンラウンジ利用条件と、同伴可能な人数、株主・カード会員それぞれの資格要件、さらに予約方法や注意点までを徹底解説します。
今後イオンラウンジを利用したい方、または利用を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
イオンラウンジの基本利用条件と対象者【2025年最新版】
イオンラウンジは誰が使える?利用対象者の大枠
イオンラウンジは、全国のイオン・イオンモールに設置されている限定会員向けの休憩スペースです。
2024年以降、ラウンジ利用には「株主優待」または「イオンカードの一定利用実績」が必須条件となり、誰でも自由に入れる空間ではなくなりました。
具体的には、以下の2パターンに分類されます。
1つはイオンやグループ各社の株主として所定の株数を保有していること。
もう1つは、イオンカードまたはイオンゴールドカードで年間税込100万円以上の利用実績があることです。
つまり、従来のように「イオンゴールドカードを持っていれば無条件で使える」といった制度はすでに終了しており、現在は利用資格のハードルが明確かつ高く設定されているのが特徴です。
対象となる株主の条件と企業一覧
イオンラウンジを株主として利用するには、対象となるイオングループ各社の株式を、所定の株数以上、決算基準日に保有している必要があります。
2025年時点での基準は以下の通りです。
・イオン株式会社、イオン九州など:100株以上 ・イオンモール、ミニストップなど:200株以上 ・イオン北海道:500株以上 ・ジーフット:1,000株以上 ・コックス:1,500株以上
判定日は毎年2月末(イオンのみ2月末と8月末)で、該当者には4月下旬ごろに案内が届きます。
この案内が届かないとラウンジの利用はできませんので、保有株の状況や登録メールアドレスを常に最新に保つことが重要です。
イオンカード会員の場合の条件と注意点
イオンカードでラウンジを利用するには、イオンカード(WAON一体型またはセレクト)もしくはイオンゴールドカードで、毎年1月11日〜翌年1月10日の間に合計税込100万円以上の利用が必要です。
対象となるのはクレジット払い・WAON決済・AEON Pay決済であり、WAONチャージやAEON Payチャージはカウントされません。
また、イオンゴールドカード会員でも条件を満たしていないと利用不可なので注意が必要です。
家族カード利用分は本カードへ合算されますが、名義が異なるカードは対象外です。
利用判定の通知は4月下旬に「暮らしのマネーサイト」または郵送で届きます。
イオンラウンジの同伴条件の変遷と2025年の最新ルール
これまでの同伴者ルールとコロナ以降の制限
イオンラウンジは、以前は非常に自由度が高く、利用者1名につき複数名の同伴も可能でした。
特に家族連れでの利用が多く、2〜3人での入室が一般的だった時期もあります。
しかし、2020年以降の新型コロナウイルス感染拡大により、利用ルールは一変しました。
ラウンジは一時閉鎖され、再開後は事前予約制が導入されただけでなく、同伴者も「1名まで」に厳しく制限されました。
この制限は混雑緩和と感染対策を目的としたもので、長らく利用者から不満の声が上がっていた点でもあります。
2025年の株主総会で発表された「同伴者数」拡大の内容
2025年5月28日に行われたイオン株式会社の株主総会では、この「同伴者数」に関して嬉しい改善方針が発表されました。
それによると、今後は大型店舗を中心に、段階的に「同伴者3名まで」可能とする運用に移行する予定です。
つまり、利用者本人+最大3名まで入室可能となり、家族での利用がしやすくなるのが大きなポイントです。
全店舗で一律に実施されるわけではなく、ラウンジの規模や混雑状況を考慮して拡大していく方針であることに留意が必要です。
このニュースは、長年1名制限に悩まされてきた利用者にとって朗報であり、SNSやブログでも「神改訂」と好意的に受け止められています。
現在の標準ルールと例外運用の違い
2025年7月現在、イオンラウンジの「基本ルール」としては、同伴者は引き続き「1名まで」が標準です。
これはアプリまたは店頭端末での事前予約時にも自動設定されており、特に設定を変更することはできません。
しかし、先述の通り、大型店舗ではすでに同伴者数の上限が「3名まで」に拡張されているラウンジも登場しています。
これらの店舗では、予約画面で「人数を選択」できるようになっており、最大4名分まで枠が確保可能です。
このように、店舗ごとの運用状況に差があるため、実際に利用する前には公式サイトやアプリでの確認が必須です。
特に家族や友人と利用を予定している場合は、事前に「何名までOKか」を確実にチェックしておきましょう。
イオンラウンジ利用の流れと注意点
予約方法の基本:スマホアプリまたは店頭端末
イオンラウンジを利用するには、2024年以降「事前予約」が必須となっています。
予約方法は主に2つあり、1つはスマートフォンにインストールした公式アプリ「iAEON」からのオンライン予約、もう1つは店舗に設置されている専用端末からの店頭予約です。
スマホでの予約は自宅からでも可能なため非常に便利です。
アプリ内で利用可能なラウンジ一覧や空き状況を確認し、その場で予約できます。
予約後はQRコードやチェックイン番号が発行されるため、当日はそれを使ってスムーズにチェックインができます。
一方、店頭端末からの予約は、事前にスマホ操作が苦手な方や当日急に利用したくなった場合に便利ですが、空きがないことも多いため早めの行動が重要です。
利用時のルールとキャンセルの取り扱い
ラウンジの利用回数には制限があり、月8回まで、かつ1日1回までと決められています。
また、1回の利用時間は30分までで、時間枠はあらかじめ設定されています。
予約のキャンセルは、利用開始時間の直前まで可能です。
しかし、無断キャンセルや時間に遅れてのチェックインは「1回分の利用」とカウントされるため、計画的に利用する必要があります。
また、チェックインはラウンジ入り口のタブレットで行い、レシートまたはQRコードをスタッフに提示する必要があります。
同行者がいる場合は、予約時に事前に人数を登録しておく必要があるため、直前の変更はできません。
利用マナーと禁止事項:トラブル防止のために
イオンラウンジはあくまで「静かに休憩するための場所」であり、以下のマナーとルールが厳格に設定されています。
まず、飲食物の持ち込みは禁止されています。
提供されるのは店舗ごとに決められたドリンク(1人1杯)であり、イオンで購入したお弁当やスナック類を持ち込んで食べることはできません。
また、18歳未満のみの入室や、同伴者だけを先に入室させるといった使い方も禁止されています。
入室・退室は必ず利用者本人と同伴者が一緒に行う必要があります。
加えて、過度な長居や大声での会話、スマートフォンのスピーカー使用なども禁止行為に該当します。
快適な空間を維持するため、全員がルールを守って利用することが求められています。
イオンカードと株主優待によるラウンジ利用の違い
イオンカード会員の利用条件と審査基準
イオンカードを使ってイオンラウンジを利用するには、「年間100万円以上(税込)」の利用実績が必要です。
この条件は、従来の「ゴールドカード保持者なら誰でもOK」という基準から大きく変更されており、現在ではゴールドカード保持者でも年間利用額が足りなければ利用できません。
年間利用額の集計期間は毎年1月11日から翌年1月10日までで、イオンカードのクレジット利用、および紐づくWAON決済やAEON Payがカウントされます。
ただし、WAONチャージやAEON Payチャージは対象外となるため、注意が必要です。
利用資格が認定されると、毎年4月下旬にメールまたは郵送で「利用資格のお知らせ」が届きます。
この案内が届かなければ、ラウンジの予約も利用もできません。
株主優待による利用:対象企業と株数要件
株主としてイオンラウンジを利用する場合は、対象となるイオングループ企業の株式を一定数以上保有している必要があります。
以下が代表的な企業と必要株数です。
・100株以上:イオン(株)、イオン九州、イオンディライト、キャンドゥ、マックスバリュ東海など ・200株以上:イオンモール、イオンフィナンシャルサービス、ミニストップ ・500株以上:イオン北海道 ・1,000株以上:ジーフット ・1,500株以上:コックス
判定日は毎年2月末(イオン株式会社のみ2月末・8月末)で、その時点の株主名簿に基づいて利用資格が判定されます。
対象者には4月下旬ごろに郵送またはメールで「オーナーズカード」などの案内が届きます。
どちらが有利?利用頻度やコストで比較する
イオンカードと株主優待、それぞれにメリットとデメリットがあります。
まずコスト面で見ると、イオンカードは年会費無料ですが、年間100万円の利用を達成するには支出管理が必要です。
一方、株主優待は初期投資こそ必要なものの、安定的に株を保有していれば毎年自動的にラウンジの利用資格が得られます。
特に、イオン(株)の100株保有なら約30万円程度の投資で済むため、長期利用を考えるなら株主優待の方がコスパが良いという見方もできます。
ただし、カード会員には「イオンシネマ割引」「感謝デー5%オフ」など、日常的に使える特典も多く、ラウンジ以外の利便性も考慮する必要があります。
どちらを選ぶべきかは、月の利用頻度や今後のライフスタイルによって判断するのがベストです。
今後の展望とサービス改善予定
トップバリュ製品のお菓子提供が復活予定
2025年の株主総会では、イオンラウンジにおけるサービス内容の改善案も発表されました。
なかでも注目を集めているのが、「トップバリュ製品のお菓子の提供再開」です。
以前は、ラウンジ内でお菓子や軽食の提供が行われており、ドリンクとあわせてゆったり過ごすことができました。
しかし、コロナ禍の影響によりサービスは縮小され、現在では「1人1杯のドリンク提供」のみが基本となっています。
今回の発表によって、今後はトップバリュのお菓子を中心とした「試食品の提供」が段階的に再導入される予定となりました。
提供開始時期や具体的な商品はまだ未定ですが、公式の案内に注目が集まっています。
混雑緩和へ向けた予約システムの刷新計画
イオンラウンジの最大の課題は「予約の取りづらさ」です。
とくに週末や大型連休中は、アプリ上でどの店舗も満席になってしまい、利用をあきらめる人も少なくありません。
これを受けて、イオン側では「予約方法の改善」にも着手するとしています。
具体的には、以下のような機能強化が検討されています。
・アプリからのキャンセル待ち登録機能の導入 ・利用回数に応じた優先予約枠の付与 ・チェックインレシートの電子化による受付時間の短縮
これにより、より多くの利用者がスムーズにラウンジを利用できる環境が整備されていく見込みです。
ラウンジ拡充により「家族での利用」重視へ
これまでのイオンラウンジは「おひとり様」利用を前提とした静かな空間づくりに重点を置いていました。
しかし、2025年の方針転換により、今後は「家族連れでも楽しめる場所」へと舵を切る可能性があります。
すでに一部の大型店舗では、広めのラウンジスペースやキッズスペースを備えた設計変更が進行中です。
また、同伴者3名までの拡大によって、親子や三世代での来場も視野に入ってきました。
このように、ラウンジの役割は「株主向けの特典」から「イオン全体のブランド体験」へと変化しつつあります。
今後は、買い物と休憩のバランスが取れた“心地よい空間”として、ラウンジの存在感がさらに高まっていくことでしょう。
まとめ:イオンラウンジ利用のポイントと今後の注目点
2025年現在の主な変更点と注意事項
2025年のイオンラウンジに関する最大のトピックは、同伴者数の拡大とサービス内容の見直しです。
とくに同伴者が最大3名まで利用できるようになる点は、家族や友人との利用を検討していた方にとって大きな朗報と言えるでしょう。
ただし、すべての店舗が一律に適用されているわけではなく、現時点での基本ルールでは「同伴者1名まで」が多くの店舗で維持されています。
予約状況や店舗ごとの対応を事前に確認することが重要です。
また、株主・カード会員それぞれの条件や利用回数(月8回)、利用時間(30分)といった細かな制限も変わらず存在しているため、無理のないスケジューリングとルールの把握が欠かせません。
株主優待とカード利用、どちらを選ぶべきか
イオンラウンジを定期的に利用したいなら、「株主優待による資格取得」と「イオンカードの年間100万円利用」のどちらかを選択する必要があります。
日常の支出が多く、家計の中で自然に100万円を超えるような人であれば、カード経由の利用がおすすめです。
一方で、イオングループの株式を中長期で保有する意向があるなら、株主優待制度を活用するのが効率的です。
毎年4月下旬に資格通知が来るため、ライフプランに合わせて投資と特典を両立させることも可能です。
どちらにもメリット・デメリットがありますが、ラウンジ利用が「目的」なのか、「ついで」なのかによって選び方も変わってきます。
イオンラウンジの今後に期待すること
今後の改善予定としては、「お菓子の提供再開」「予約システムの改善」「ファミリー層対応の施設拡張」などが挙げられます。
従来の静かな空間というコンセプトは維持しつつも、多様なライフスタイルに応じた運用が進むことが期待されます。
イオンを日常的に利用している方にとって、ラウンジは“ちょっとした贅沢”や“自分時間”を持つための大切な場です。
今後も公式発表や店舗ごとの変化に注目しながら、うまく活用していくことが求められます。
もしこの記事を読んで「ラウンジ使ってみたい」と感じた方は、ぜひイオンカードの活用や株主優待の検討を始めてみてはいかがでしょうか。