LINEギフトは、住所を知らなくても気軽にプレゼントを贈れる便利なサービスです。
しかし、操作ミスやうっかりで「間違えた相手に送ってしまった！」というケースも少なくありません。
大切なプレゼントを、意図しない人に届けてしまうのはショックですよね。
しかもLINEギフトには「キャンセルできない商品」もあるため、状況に応じた正しい対応が求められます。
本記事では、「LINEギフトを間違った相手に送ってしまった」場合の具体的な対処法を、ギフトの種類別にわかりやすく解説します。
さらに、未送信状態であればキャンセル可能なケースや、メッセージ送信前の注文を活用した“裏ワザ”も紹介。
LINEギフトを安心して活用するために、誤送信時の対応法と予防策をセットで押さえておきましょう。
LINEギフトの種類によって対応が異なる
eギフトは「取引完了後キャンセル不可」が原則
LINEギフトの中でもっともよく使われるのが「eギフト（電子チケット）」です。
コンビニやカフェ、ファーストフード店などで使えるギフト券タイプで、受け取った側はバーコードやQRコードを提示して使用します。
しかし、このeギフトは「取引完了と同時に自動的に送信」される仕組みのため、送信後はキャンセルや変更、返金は一切できません。
つまり、うっかり違う相手を選んでしまった場合でも、相手の画面にギフトが届いた時点で「キャンセル不能」となります。
この仕様はLINE公式サイトのFAQにも明記されており、「相手が受け取っていなくても」送信された時点で成立とみなされるため注意が必要です。
配送ギフトは「ショップへの問い合わせ」で対応可能な場合も
eギフトとは異なり、商品が物理的に配送される「配送ギフト」の場合、キャンセルできる可能性があります。
ただし、LINEギフト側ではなく、購入した商品を提供している各ショップとのやり取りが必要です。
そのため、LINEアプリから以下の手順で「ショップにトークで連絡」を行うことが大切です。
1. LINEホーム > サービス > LINEギフトを開く 2. 画面下の「マイページ」→「購入履歴」から該当商品を選ぶ 3. 「ショップへお問い合わせ（トーク）」をタップ
ただし、ショップ側が発送準備中またはすでに発送済みの場合、キャンセルは難しい可能性もあります。
そのため、誤送信に気づいたらすぐに行動することが重要です。
「メッセージ作成待ち」の状態なら自動キャンセルもあり得る
LINEギフトを送る際、ギフトメッセージの入力が完了していない場合、注文ステータスが「メッセージ作成待ち」になります。
この状態ではまだギフトが相手に届いていないため、送信ミスに気づいた時点でそのままにしておけば、7日後に自動キャンセルされ、返金される仕様になっています。
メッセージ作成待ちの確認手順は以下の通りです。
1. LINEギフト > マイページ > 「贈ったギフト」を開く 2. 「メッセージ作成待ち」のステータス表示があれば該当ギフトを確認 3. メッセージ作成を行わずに放置すれば、約7日で自動キャンセルされる
このように、取引完了前のタイミングであれば、一部のギフトは自動的に無効化されるため、誤送信リスクを軽減できます。
間違えた相手に送ってしまったときの具体的な対処法
まずは「メッセージ送信前」か確認する
LINEギフトを間違えて送ったと気づいたとき、まず確認すべきは「メッセージを送信したかどうか」です。
LINEギフトは、ギフトの購入手続きを終えても、ギフトメッセージを作成・送信しなければ相手に届きません。
この状態を「メッセージ作成待ち」と呼びます。
「メッセージ作成待ち」のギフトは、7日間何もせずに放置すれば、自動的にキャンセルされ、支払った代金が返金されます。
したがって、誤送信に気づいたらすぐにLINEギフトのマイページからステータスを確認しましょう。
誤送信が確定したら、送信せずに待つことで金銭的被害を回避できます。
すでに送信してしまった場合の「送信取り消し」方法
もしギフトメッセージをすでに送ってしまった場合でも、LINEやDMでURL送信した形式のギフトであれば、即座に「送信取り消し」を行うことが重要です。
たとえば、dozoなどのギフトサービスでは、LINE上のトークから送信されたギフトURLが、相手に開かれる前であれば「取り消し」によってギフトの閲覧・利用を防ぐことができます。
LINEのトーク画面で送ったギフトを削除するには、以下の手順で行います。
1. 該当のトーク画面を開く 2. ギフトメッセージを長押しして「送信取消」を選択 3. メッセージが削除される
ただし、相手がすでにURLを開いて受け取り処理を完了していた場合、そのギフトは無効化されることなく、取り消しは不可能です。
間違えて送った相手への丁寧なフォローも大切
万が一、誤送信した相手がギフトを受け取ってしまった場合には、焦らず冷静に対応することが重要です。
特に関係性のある知人や職場の人であれば、LINE上で「送り間違いであること」「申し訳ない気持ち」を正直に伝えることで、トラブルを防げます。
たとえば、次のようなメッセージを添えて連絡すると、誠意が伝わりやすいです。
「ごめんなさい！LINEギフトを間違えて送ってしまいました。
本来は別の方に送るつもりだったんです。
もしよろしければ、そのまま使ってください。
本当に失礼しました。
」
また、どうしても取り戻したい事情がある場合は、相手の判断に委ねる形で返送を相談してみるのも選択肢です。
ただし、基本的には「間違えて送った側の責任」という前提を持ち、無理に取り返そうとしないことが大切です。
LINEギフトのキャンセル可否と例外パターン
ギフトの「状態」と「種類」でキャンセル可否が決まる
LINEギフトがキャンセルできるかどうかは、送ったギフトの「状態」と「種類」によって異なります。
特に重要なのは以下の2点です。
1. ギフトが「eギフト」か「配送ギフト」か 2. メッセージを送信済みか、まだ「メッセージ作成待ち」か
このうち「eギフト」で、かつメッセージ送信済みの場合は、ほぼ例外なくキャンセル不可能です。
LINEギフトの仕組み上、送信と同時にギフトが「発行・取引完了」状態になるため、LINE公式もキャンセル対応はしていません。
一方で、配送ギフトであれば、発送前の段階であればショップが個別に対応してくれる場合もあります。
また、「メッセージ作成待ち」状態であれば、キャンセルのチャンスが残っています。
「支払い済みだが送信していない」場合の自動キャンセル
ギフト購入後、支払いは済ませたものの、ギフトメッセージの作成や送信を行わないまま放置している場合、注文は「メッセージ作成待ち」状態になります。
この状態が7日間続くと、LINEギフト側で自動的に注文がキャンセルされ、返金が行われる仕組みです。
この制度はLINE公式にも明記されており、唯一「自己判断で取り消せる」キャンセルルートとなっています。
確認方法は以下の通りです。
1. LINEギフトの「マイページ」を開く 2. 「贈ったギフト」をタップ 3. ステータスが「メッセージ作成待ち」と表示されている場合、そのまま何もせず待つ
この方法でキャンセルされた場合、支払いに利用したLINE Payやクレジットカードに自動で返金されます。
例外的にキャンセルできる可能性があるレアケース
ごく一部のケースに限り、LINEギフトのキャンセル対応が通る場合もあります。
たとえば、以下のような状況です。
・システムエラーで誤送信された ・LINE側のトラブルによってギフトが二重送信された ・「購入後すぐに」ショップに連絡し、まだ発送準備に入っていなかった配送ギフト ・送り先の相手がギフトのURLを開かず、同意の上で削除・無効化することに協力してくれた場合
これらは非常に限定的な条件であり、基本的には「キャンセルできない」が原則です。
ただし、事情を丁寧に説明し、LINEギフトのサポートやショップに問い合わせることで、例外対応を引き出せる可能性はゼロではありません。
万が一に備え、LINEギフト購入後すぐに「メッセージを送る前に一呼吸」置く習慣を持つと良いでしょう。
今後間違えないための予防策とチェックポイント
ギフト送信前に「宛先と内容」を2回確認する習慣
LINEギフトを誤送信しないためには、何より「送信前の確認」がもっとも重要です。
LINEギフトでは、購入手続きの中で「誰に送るか」と「どのギフトを送るか」の選択画面がそれぞれ表示されます。
このとき、慣れによって操作が雑になると、友だち一覧で隣に表示された別の人を選んでしまうケースが多発します。
対策としては、以下のような“2段階チェック”を行うことが有効です。
1. ギフト購入前に送る相手の名前をフルネームで確認する 2. ギフト購入後、メッセージ作成画面で再度「送り先のアイコンと名前」をチェックする
特に同じ苗字の人が複数いる場合など、混同を避けるために意識的に名前を読み直すことが重要です。
「自分用に購入」を活用してギフト内容を事前確認する
LINEギフトには、実は「自分用に購入」という機能があります。
これは、実際に誰かに送る前に、自分自身にギフトを贈ることで中身や使い方を確認できる便利な方法です。
たとえば初めてLINEギフトを使うときや、高額ギフトを贈る前に操作ミスが不安なときには、「お試し購入」として自分用に1つ買ってみるのがおすすめです。
自分宛てのギフトはLINEギフト公式アカウントから届き、通常と同じように使えるため、事前のトライアルに最適です。
これにより「購入の流れ」「送り方」「メッセージ作成のタイミング」が体感でき、ミスを減らすことにつながります。
誕生日カレンダーやほしいものリストで送る相手を明確化
LINEでは「誕生日カレンダー」や「ほしいものリスト」といったギフト関連の補助機能が用意されています。
誕生日カレンダーに表示される相手は、プロフィールで誕生日を登録している友だちのみです。
そのため、誤って関係ない人を選ぶリスクが下がります。
また、相手が設定している「ほしいものリスト」から選べば、内容のミスマッチも減らせます。
ギフトの贈り先と内容が確実にマッチしている状態で送ることができるため、安心して利用できます。
これらの機能はLINEギフトの画面内にある「誕生日カレンダー」や「ギフト候補リスト」から簡単に利用できます。
ミスを未然に防ぐためにも、こうした機能を積極的に活用することが賢明です。
誤送信に関するよくある質問と対処フロー
LINEギフトを間違えて送ったら相手に通知される？
LINEギフトを送信すると、相手にはトーク画面上にギフトメッセージが届きます。
そのため、送信と同時に「プレゼントが届いた」という通知が表示され、ギフト内容と一緒に開封できます。
つまり、間違えて送ったとしても、送信完了後すぐに相手に通知されるため、気づかれずに取り消すことは基本的にできません。
ただし、「メッセージ作成待ち」の状態であれば、まだ相手に届いていないため、そのままにしておくことでキャンセル可能です。
送信する前に、宛先やメッセージに誤りがないかを今一度確認することが最善策です。
相手に受け取られたLINEギフトは取り消せる？
いったん相手にギフトが届き、かつ受取手続きが完了してしまった場合、そのギフトは「1回限り有効」であるため、取り消しや無効化はできません。
とくにeギフト（デジタルクーポン）については、相手が画面を開いた時点でバーコード表示が可能になるため、たとえ使用していなくても、キャンセルは不可能です。
配送ギフトに関しては、発送前であれば「ショップに問い合わせる」ことでキャンセルできる可能性がありますが、発送後は回収も困難になります。
このため、送信直後に気づいた場合は「すぐに相手に連絡し、事情を説明する」しかないのが現実です。
誤送信に気づいたときのベストな対応フロー
LINEギフトを間違えて送った際の、具体的な対応フローを以下にまとめます。
1. まずはLINEギフトの「マイページ」でステータスを確認 →「メッセージ作成待ち」であれば、送らずに放置でキャンセル可能
2. すでに送信してしまった場合 →トーク画面から「送信取り消し」できるか確認（未開封なら有効）
3. 相手がすでに開封済みの場合 →謝罪メッセージを送り、必要に応じてギフトをそのまま使ってもらう
4. 配送ギフトの場合 →購入履歴からショップにトークで問い合わせてキャンセル可能か確認
5. 自動キャンセルの可能性を残したい場合は「メッセージ未送信」のまま放置
このように、状況に応じた対応を取ることで、誤送信のダメージを最小限に抑えることが可能です。
今後のミス防止にも役立つため、ぜひ覚えておきましょう。
まとめ：誤送信を防ぎ、安心してLINEギフトを活用するために
LINEギフトは、手軽に贈れる反面、誤送信してしまうとキャンセルができずに困るケースも多く見受けられます。
特にeギフトは「取引完了＝送信完了」となるため、一度相手に届いた後は取り戻すことができません。
そのため、ギフトを送る前に「送り先」「ギフト内容」「メッセージ」の3点をしっかり確認する習慣が大切です。
万が一間違えて送ってしまった場合でも、ギフトが「メッセージ作成待ち」であれば自動キャンセルのチャンスが残されています。
また、配送ギフトであればショップ対応でキャンセルできる可能性もあるため、慌てずに状況を整理して行動しましょう。
相手に誠実なメッセージを送ることで、信頼関係を壊すことなく誤送信を収めることも可能です。
ミスを責めるのではなく、「次に活かす」意識でLINEギフトを使いこなしていきましょう。
今後は、「送る前に2度確認する」「自分用に一度試す」「カレンダーやリスト機能を活用する」などの対策も忘れずに。
正しく便利に使えば、LINEギフトは大切な人との関係を深めてくれる素晴らしいツールになります。
この記事が、あなたの不安を解消し、安心してLINEギフトを使える手助けになれば幸いです。
