ジャーナリストの青木理さんが、約10か月ぶりにTBS系『サンデーモーニング』へ戻ってきました。
きっかけは、2024年9月の配信番組での発言。
当時の言葉が差別的だと受け取られ、大きな批判を呼びました。
その後、地上波出演を控えてきた青木さんですが、2025年8月10日の放送で直接謝罪し、今後はより慎重に言葉を選ぶと表明。
今回は、その発言の経緯や背景、自粛期間中の動き、復帰後の展望までを整理して解説します。
地上波出演を休止した10か月
出演見合わせの判断
炎上後、青木さんは自らテレビ出演を控えると表明。
『サンデーモーニング』や『NEWS23』などのレギュラーも一時的に降板せず、あくまで出演休止という形をとりました。
TBSも「本人の意向を尊重する」と説明し、復帰時期は明言しませんでした。
自粛期間中の活動
地上波は休みましたが、講演や執筆、ラジオ出演などは継続。
テレビの影響力を避けつつ、自分の考えを発信する場は残していたようです。
この期間は、発言の意味を振り返る時間でもあったと考えられます。
復帰初日のサンデーモーニング
番組冒頭の謝罪
2025年8月10日、番組の冒頭でキャスターの膳場貴子さんが「10か月ぶりに青木さんが出演です」と紹介。
すぐに青木さんが「特定の政党や支持者の方々を誹謗中傷したと受け取られても仕方ない発言だった」と謝罪しました。
意図の説明
青木さんは「社会構造への批判のつもりだったが、言葉の選び方を誤った」と振り返り、今後は発言の影響力を意識し、慎重に臨むと表明しました。
言論の自由と放送倫理
自由と責任の境界線
テレビに出演するコメンテーターには、自由に意見を述べる権利があります。
しかし公共の電波で発する以上、社会的影響を考える責任も伴います。
放送倫理・番組向上機構（BPO）も過去に「差別的表現は避けるべき」としています。
過去の類似事例
他のコメンテーターやタレントも、生放送での不適切発言で活動休止を余儀なくされた例があります。
青木さんの場合、10か月という期間は比較的長く、慎重な判断だったといえます。
SNSの反応
肯定的な声
「しっかり謝罪したので受け入れるべき」「反省期間は十分」という声も多く、復帰を歓迎する人が目立ちました。
批判的な声
一方で「本当に反省しているのか疑問」「発言の中身自体が許されない」という厳しい意見も続いています。
青木理さんのバックグラウンド
記者としての経歴
青木さんは共同通信社で警察・公安担当を経て、韓国特派員としても活動。
北東アジア情勢の分析を得意とし、多くの著書を持ちます。
思想的スタンス
権力の監視や人権擁護を重視する姿勢が強く、今回の件も「批判精神と表現責任の間」での揺れが背景にあります。
今後の見通し
テレビ復帰の範囲
今回の出演が単発なのか、レギュラー復帰なのかはまだ不明です。
業界では年内に他番組にも出る可能性があるとの見方があります。
新たな挑戦
テレビだけでなく、オンラインや出版、講演といった場でも活動を続けると予想されます。
今回の経験が、より説得力ある発言につながるか注目です。
まとめ
青木理さんの復帰は、発言の自由と責任の関係を考える好例となりました。
言葉の選び方ひとつが大きな影響を持つ現代において、今回の経験は本人だけでなく、メディア全体にとっても教訓になるはずです。
視聴者の目は、これからの発言と行動に注がれ続けます。
